環境報告書
2007
本 社 〒530-0005 大阪市北区中之島2-2-7 中之島セントラルタワー TEL.06-6223-2371 FAX.06-4706-9909
東京本社 〒108-0075 東京都港区港南2-16-1 品川イーストワンタワー TEL.03-6716-7300 FAX.03-6716-7330
Recycle=再生利用、Resource=資源。 循環型社会の構築推進のために、私たちRengoは、
01 02
一般的なものから、耐水や保冷、 防虫などさまざまな機能を付加したも のまで多様な製品を製造し、各種メー カー、流通業、卸売業などに提供して います。近年は、より環境負荷の低い 製品の開発・生産も進めています。
商品を直接包む軟包装や機能性 フィルム、木材パルプを原料としてつ くるセロファンを、食品メーカー、薬品 メーカーなどに提供しています。セロフ ァンは土中で分解される環境にやさし い製品です。
あらゆるニーズに対応する
「パッケージ」の新しい可能性を
創造します。
レンゴーの主な事業分野・・・・・・・・・・・
社長メッセージ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
循環型社会に貢献する レンゴーの事業活動・・・・・・・・・・
かんがえる[開発]・・・・・・・・・・・・・・・・
つくる[生産]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
つかう・つたえる[使用]・・・・・・・・・・
リサイクルする[再利用]・・・・・・・・・・
エコチャレンジ009・・・・・・・・・・・・・・・・・
環境マネジメント・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
環境パフォーマンス
地球温暖化防止の取組み・・・・・・・・
廃棄物削減の取組み・・・・・・・・・・・・
環境汚染防止の取組み・・・・・・・・・・
環境会計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
グループでの取組み・・・・・・・・・・・・・・・・
社会への取組み・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
会社概要・報告範囲・・・・・・・・・・・・・・・・
01
03
05
07
09
11
13
15
17
19 20 21 23
24
25
26
段ボール事業
軟包装
事業
古紙を主原料に、段ボール原紙や 紙器用板紙、紙管原紙を製造し、レ ンゴー内外の段ボール工場やメーカ ーに提供しています。近年は生産の 効率化を進め、省エネルギーや省資源、 廃棄物の削減などに努めています。
紙の主成分であるセルロースの研 究やそれを使った新素材、新製品の 開発にも取り組んでいます。例えば「ビ スコパール」は、生ゴミ処理に最適な 環境をつくり、環境負荷も低いことから、 期待を集めています。
製紙事業
環境省「環境報告書ガイドライン 2003年度版」との対応表
新素材などの
研究・開発
板紙や段ボールを利用し、菓子、 食品、飲料水、日用雑貨などさまざ まな商品の紙製パッケージを開発。 美粧印刷を施した製品を、食品、飲 料など各種メーカーに提供しています。
1 経営責任者の緒言 2 報告にあたっての基本的要件
3 事業の概況
4 事業活動における環境配慮の方針
6 事業活動のマテリアルバランス 7 環境会計情報の総括
5 事業活動における環境配慮の取組みに 関する目標、計画および実績などの総括
8 環境マネジメントシステムの状況
12 環境に関する規制遵守の状況 13 環境に関する社会貢献活動の状況
15 総物質投入量およびその低減対策 16 水資源投入量およびその低減対策
19 総製品生産量または販売量
21 総排水量およびその低減対策
25 社会的取組みの状況 9 環境に配慮した
サプライチェーンマネジメントなどの状況
10 環境に配慮した新技術などの 研究開発の状況
11 環境情報開示、
環境コミュニケーションの状況
14 総エネルギー投入量および その低減対策
17 温室効果ガスなどの大気への排出量 およびその低減対策
18 化学物質排出量・移動量および その低減対策
20 廃棄物など総排出量、廃棄物 最終処分量およびその低減対策
22 輸送に係る環境負荷の状況 およびその低減対策
23 グリーン購入の状況 およびその推進方策
24 環境負荷の低減に資する商品、 サービスの状況
国内においては、製紙・段ボール・ 軟包装・その他のグループ企業43社、 および東南アジアや中国における海 外ネットワークの6カ国25工場で、レン ゴーグループの総合力をしっかりと支 えています。
紙器事業
関連事業
国内・海外
特集
本報告書は、レンゴー株式会社の 2006年度における環境への取組みや 実績などをまとめました。
特集では、主要製品である段ボール の開発から生産、使用・再利用するまで のライフサイクルを通して、事業活動に おける環境配慮の取組みをわかりやすく 紹介することを心掛けました。作成にあ
たっては、環境省『環境報告書ガイドラ イン(2003年度版)』を参考にしました。 なお、表紙は、日本初の段ボールを製 造したレンゴーを象徴するため、段ボー ル製作工程で原紙がロール間を通過す る様子やレンゴーの頭文字の「R」を、 和風のデザインで表現しました。
本 報 告 書 の 考 え 方
環境マネジメントに関する状況
社会的取組みの状況 事業活動における
環境配慮の方針・目標・実績の総括
事業活動に伴う環境負荷および その低減に向けた取組みの状況 基本的項目
17 3-4 記載ページ ガイドライン項目
1-2,26 26
15-16
5-6 23
17-18,24
14
7-8
25
21-22
25
5-6,19
5-6,7-8,9-10
5-6,9-10,21
5-6,9-10, 19
22
24
6,20
5-6,21
5-6,7-8
18
7-8
25 目 次
レンゴーは、1909年に日本 初の段ボールを製造し、企業 として産声を上げました。現在 は製紙・段ボールにとどまらず、 時代の変化や多様化する市 場に即応するために総合力 の強化を図りながら、「パッケ ージング・ソリューション・カン パニー」として挑戦と革新を 続けていきます。
03 04 レンゴーの創業者・井上貞治郎は、
1909年に日本で初めて段ボール製品
を事業化し、「段のついたボール紙」
から「段ボール」と名付けました。以来、 レンゴーは高い技術力で業界を常にリ ードし、様々なモノを美しく、効率よく、 安全に運ぶ包装資材である段ボール を世に送り出して、日本の物流を支え てきました。
現在では、製紙・段ボールにとどまらず、 多様化・高度化する市場に即応でき るよう、製紙・段ボール・紙器・軟包装、 海外事業をコア・コンピタンス(基軸事 業)に「パッケージング・ソリューション・ カンパニー」としてグループ全体の総 合力を強化しており、今後もパッケージ ングから拡がる新たな可能性を追求し ていきます。
21世紀は、地球温暖化や過剰な廃 棄物の処理など、さまざまな環境問題
に直面し、持続可能な循環型社会へ の早期転換が求められています。レン ゴーは、これまでも事業を通じて、循環 型産業の構築にまい進してきました。 その成果の一つとして、製紙工場で 生産する板紙の原料である古紙の利 用率が97.3%を達成し、循環システム を確立しています。
また地球温暖化防止対策として、 京都議定書では日本の温室効果ガス の排出量を1990年度対比6%削減 することを義務づけられていますが、レ ンゴーでは毎年さまざまな設備導入を 行い、積極的にCO2削減活動に取り 組んでいます。2006年から2007年の 取組みとして、利根川事業所では重 油から液化天然ガス(LNG)、京都工 場では太陽光発電システムの導入など、 製紙・段ボール生産時のエネルギー 源をクリーンエネルギーへと転換する ことにより、CO2排出量を1990年度 比で16%の削減を達成することがで きました。また業界に先駆けてのCフ ルート段ボールの普及による省資源化・ 輸送効率化なども推進しています。 レンゴーは、こうした最新の設備導 入や長年培ってきた知恵や技術を活 かし、時代に対応した製品づくりで人 と環境にやさしい社会を目指します。
レンゴーグループが「持続的な成長」 をするためには、こうした環境経営を礎 とするだけでなく、ステークホルダーの 皆さまのご協力と、すべての現場で働 く従業員の力が不可欠です。レンゴーは、 「企業は社会の公器」という意識を持
って社会的責任を果たし、また従業員 が夢と希望を持てる磐石の基盤を築 いてこそ、社会からも企業の存在価値
を認められ、「持続的な成長」が可能
になると考えます。
社名「レンゴー(聯合)」は、故・井上 貞治郎が、他社と合併しつつ新会社 を設立する際につけたものです。「聯」
には「紙の聯(つら)ね合わせ、企業の 合併、取引先との協調、会社の永続」 という創業の精神やステークホルダー
への思いを込めたものでした。2009年 に創業100周年を迎えるにあたり、私 たちは今こそ初心に立ち返り、持続可 能な社会に相応しいグループ価値の 創造を追求していきます。
代表取締役社長
レンゴーは、
さらなる循環型産業への提案で
人と環境にやさしい社会を目指します。
モノづくりを通じて、
人と環境にやさしい
産業の構築を提案
「持続的な成長」を
支える力は、
環境経営と人
段ボール事業から
パッケージング・
ソリューションへ
持
レンゴーでは、板紙から段 ボールを一貫して生産し ています。その利点を生 かした設備導入を行い、ク リーンエネルギーへの転 換によるCO2排出量削減
など環境負荷の低減に取 り組んでいます。
レンゴーは、古紙の回収・ 再生をよりスムーズに行 うための仕組みづくりや、
誰もが使いやすく使用 後も解体しやすいユニ バーサルデザインの提 案などを先進的に進め ています。
レンゴーの古 紙 利 用 率は97.3%で、限りあ る資源を有効活用する 循環システムを確立し ています。また新たな 開発にも取り組んでい ます。
開発部門では、段ボール を使う・捨てる時にも環 境配慮できるような包装 設計を心がけ、軽量化に よる資源・エネルギーの 低減、リサイクルしやす い製品開発に取り組ん でいます。
モノづくりの流れ全体を通じて
すべての環境負荷を把握し、
その削減活動に一丸となって取り組んでいます。
05
[再利用]
〉〉〉P.13
[使用]
〉〉〉P.11
[生産]
〉〉〉P.09
[開発]
〉〉〉P.07
レンゴーの主要製品である段ボールは、回収・再生利 用のシステムが確立された環境配慮に優れた製品です。 しかしレンゴーではさらなるチャレンジを重ねており、事業
活動全体において、エネルギーや資源の使用(Input)、
また廃棄物や温室効果ガスの排出(Output)などの環境
負荷の定量的な把握(下図)を行い、課題を明確にして
低減活動を推進しています。本特集では、段ボールが生 まれてから使用・再生されるまでのライフサイクルをわか りやすくお伝えするために、4つのステージに分けて、それ ぞれの課題や取組み、成果などを具体的に紹介します。
06
使用する 資源の量
水
製紙工場での排水設備に様々な浄水 処理フィルターを設けて水を循環利用し、 常に節水に努めています。
古紙
パルプ
「有効資源をできる限り活用する」との考え方から、自 社工場で発生するトリミングロス(切りくず)なども再利 用して古紙利用率97.3%を維持しています。
化石燃料
「重油から都市ガスへ」と、CO2排出係 数の低い燃料への転換を進めています。
廃棄物燃料
製紙工場で廃棄物を焼却する際に発 生する熱を利用し、無駄の少ない省エネ ルギー化を実現しています。
購入電力
生産時に必要な電力源として太陽光発 電などクリーンなエネルギーを導入、効率 的な電力利用を進めています。
万 (製紙工場のみ) 万 万
万 (原油換算) (含水率50∼60%)
エネルギー
水 原料 排出する 物質の量
環境負荷の低い燃料への転換を進めて、大気への有害な 物資の排出を低減するように努めています。
製紙工場から段ボール工場へ板紙を運んだトラックの帰り 便に、再び製紙の原料となるトリミングロス(切りくず)を積 載するなど、効率的な輸送に努めています。
リサイクル量 万
ばいじん
万
製造時
工場排水
廃棄物
万
輸送時
製紙工場では、国または地域の定める排水基準を十分にク リアするまで、「加圧浮上」「活性汚泥」「活性炭吸着」によ る徹底した浄水処理を行っています。
廃棄物のリサイクルを推進するため、できるかぎりの分別を 行い、最終処分量の削減に努めています。
万
排水量 万
(製紙工場のみ)
最終処分量 千
大気への放出 河川・下水放流
製造
※各種の値は四捨五入しているため、収支が合わないことがあります。 ※化石燃料由来CO2排出量
07 08 レンゴーでは、自然と環境に配慮できる製品こそが、今
の時代に求められている包装設計だと考えています。開 発部門では、業界に先駆けたCフルートの導入で資源・ エネルギーの低減や、設計の技術によりリサイクルしや すい製品の開発にも取り組んでいます。長年の経験で 培った知識を駆使し、こうした環境配慮と同時に使いや すさや強度などの品質の高さも両立させ、多様なニーズ にお応えしていきます。
軽量化により平均坪量が
90年度比7.1%減
日本で使用される段ボールは、段の高さが約5mmのAフル ートと、約3mmのBフルートが主流です。しかし、世界では段の 高さが約4mmのCフルートが 60%強の生産を占めています。 AフルートをCフルートに転換するメリットとして、環境負荷の 低減、3R推進のための軽量化を図ることができます。レンゴ ーでは世界標準の段ボールであるCフルートの普及に全力で 取り組んでいます。
ノンステープル
フタのコーナーリーチがポイント
●紙の使用量を削減
環境対応 販促効果
取り扱いの 利便性
●商品が箱から 取り出しやすい ●廃棄時に箱を 簡単に分解 できる
設計技術により
再資源化の促進
フラップの一部を折り曲げて、本体に差し込むだけで封 かんが完了します。これまでのようにテープやステープルを 使う必要がないので、使用後は簡単に解体でき、分別する 必要がなくゴミも出ません。
レンゴーがかんがえる
発生抑制
Cフルート
段ボール製緩衝材
段ボール設計の技術を使い、商品の形や重さに合わせ て必要最小限の資材で最適な緩衝性を持たせることがで きます。
コーナーリーチ
コーナーリーチを蓋に設ける事によって、身箱を浅身にす ることができました。これにより商品を取り出しやすくなり、紙 の使用量も削減できます。
スライドロック
カインドロック
かにかにロック
レンゴーがかんがえる
再資源化
アラジンオープン
封かんしたテープをはがしやすくするための導線をつける ことで、分別・リサイクルしやすくなりました。
製品設計の技術により、禁忌品 などを使わない リサイクルしやすい製品の開発にも取り組み、
段ボールの再資源化を促進しています。
段ボールの軽量化や適正設計により、 資源や製造・輸送エネルギーの 低減を図っています。
約20%
減容
Aフルート Cフルート
①
開発
ユニバーサルデザインについて P.12へ
現場からの声
段ボール包装設計者の役割とは、第一 に「お客様の商品を、安全・確実に目的の 場所まで届けられる包装」を提供することと 考えています。
その中で環境への影響は常に意識し、適 切な材質の選定や、シンプルな包装設計を 心掛けています。たとえば、中に収める商品 の個数や配列も考慮して、トラックやコンテ ナの積載効率を上げることで輸送エネルギ ーや温室効果ガスの削減を図ったり、使用 後の事を考えアラジンオープンのようにテー プを分別しやすくする機能などを開発してリ
サイクルを促進しています。
最近の開発事例としてはノンステープル 箱があります。封かん材廃止とともに、材料 や製造負荷を増やさないという環境配慮を 前面にスタートしましたが、開発過程では輸 送中に底抜けしたり野菜を傷つけたりと機 能性との両立に大変苦労しました。最終的 にはユニバーサルデザインの考えも取り入れ、 組立て易さという人への配慮も盛り込み現 在に至っています。これからも人と環境にや さしい包装を次の世代にも伝えていきたい と思っています。
石川 淳生
生産・技術部門技術本部 パッケージ・デザイン部 東京包装技術センター 担当課長
Cフルート 約4mm
Aフルート 約5mm
② ①の部 分を親 指 で押し込む
②をつかみ、テープとともに めくり上げる
●商品を目立たせる事ができ、 ディスプレイ効果が向上
※坪量とは、一定面積あたりの紙の重さのことです。 ※禁忌品とは、リサイクルの障害となる異物のことです。(P.12参照)
※
09 10 生産部門においては、設備導入することに
よって、環境負荷を大きく低減することができ ます。レンゴーでは板紙から段ボールの一貫 生産を行っているため、段ボールの資材には 自社生産の環境負荷が低減された板紙を使 用し、さらに環境負荷を低減した工程で段ボ ールを生産するという、相乗効果が生まれます。 2006年から2007年にかけては利根川事業所 と京都工場でクリーンエネルギーの使用を始
めた結果、CO2排出量の削減、エネルギーの
抑制に成功しました。また資源の有効活用、 廃棄物削減などにも努め、環境にやさしい製 品づくりを進めていきます。
レンゴーではクリーンエネルギーの導入、
資源の有効活用などに努め、
環境にやさしい製品づくりを進めていきます。
生産
利根川事業所で燃料をLNG (液化天然ガス)へ転換
2006年度CO
2削減量
CO
2
排出量の削減は年間約45,000トン
利根川事業所で排出する22%
(2005年度実績)に相当
LNGサテライト基地 容量 1,000m32号ボイラー
単胴自然循環式(三菱重工業製)
設 備
12億円 (うち、環境省より
約3億5,800万円補助 …自主参加型国内排出量 取引制度)
環境負荷低減
CO2削減量年間約45,000 t
投 資 額
段ボール生産工程
段ボール原紙をつくる利根川事業所は、 周辺地域に都市ガス配管が整備されていな いため、1961年の操業以来ボイラー燃料に
重油を使用してきました。しかし近年環境負 荷低減を優先的に考えて、環境にやさしい LNG(液化天然ガス)に転換するため、環境 省の補助を受けて2006年から設備導入し、 2007年3月より稼働しています。
今回の燃料転換により利根川事業所の 年間CO2排出量削減は、約45,000トンに達 する見込みです。この成果により、レンゴー 全体のCO2排出量削減にも大きく寄与して います。
京都工場に太陽光発電システムを導入
京都議定書の目標6%を大きく上回り
16
%
削減
16
%
削減
1990年度比
クリーンエネルギーの使用で、CO
2排出量の削減は年間150トン
今後の太陽光発電システムの普及・開発に協力
設備概要
太陽光発電システム 効率向上追求型 (シャープ株式会社製) [発電能力]
出力 400kW 年間 約37万kWh
設 備
2億7,000万円
(うち、NEDO技術開発機構 より半額補助)
環境負荷低減 CO2削減量年間約150t
投 資 額
設備概要
段ボールをつくる京都工場では、2007年5 月より太陽光発電システムを稼働しました。 今回導入したシステムは、総パネル枚数
2,400枚、出力400kW、年間約37万kWhの 発電能力があり、工場全体の使用電力量の 約1ヵ月分をまかなえる計算になります。 この設備導入によって、年間約150トンの CO2排出量の削減を見込んでいます。また、 今後4年間にわたり、今回補助を受けた独 立行政法人 新エネルギー・産業技術総合 開発機構(NEDO技術開発機構)と共同で 各種運転データの収集を行うなど、太陽光 発電の本格的普及や性能向上の技術開 発に協力していきます。
ABC ABC ABC
ABC ABC
ABC ABC
ABC ABC
ABC ABC
ABC ABC
ABC ABC
ABC
ABC ABC
ABC
ABC ABC ABC ABC ABC
ABC ABC ABC ABC ABC
ABC ABC ABC ABC ABC ABC ABC ABC ABC ABC
ABC ABC ABC ABC ABC
トリミングロス
板紙完成
ワインダー 段ボール原紙
中しんを成形し
裏ライナと貼り合わせ 表ライナと貼り合わせ
片面段ボールに糊づけ
シングルフェーサ
グルーイングマシン
切れ目と折り目を入れて所定の長さに切断 スリッタースコアラ/カットオフ
段ボールシートに印刷して折り曲げ、糊づけ 印刷/フォールディング部
製品使用
分別回収 配送
ダブルフェーサ
繊維をほぐし水に分散 パルパー 異物の除去
繊維の分散・調整
スクリーン リファイナー
湿紙を形成
原料の吹き出し
ワイヤーパート 乾燥させる
ドライヤー 巻き取り
原紙を規定の寸法に 断裁・巻き直し
リール
艶を出し 滑らかにする カレンダー
ヘッドボックス
段ボール箱 ・シート完成
※化石燃料由来CO2排出量を比較したものです。
(削減率は1990年度を100%として、各年度÷1990年度(%)で算出した値)
1990年度
2006年度
板紙生産工程
ABC
脱水 プレスパート
1,078,741
t-CO211 12 モノを安全に保護し、美しく装う段ボールの原料は、使
用済みの紙です。レンゴーでは、古紙の回収・再生をより スムーズに行うための仕組みづくりにも積極的に取り組 んでいます。例えば世界共通のリサイクルマークの表示 やリサイクルの障害となる禁忌品防止の呼びかけ、また 誰もが使いやすく使用後も解体しやすいデザインの提 案などを先進的に進め、新しい段ボールの可能性をみな さまにお伝えしていきます。
リサイクル促進の仕組みや、
使いやすいデザインの提案など、
新しい段ボールの可能性を
伝えていきます。
ユニバーサルデザイン製品
レンゴーでは、「商品を詰める」「運ぶ」「取り出す」「解 体する」という、パッケージを扱う際の人の動線を考慮して、 あらゆる人にとって使いやすいと感じていただける機能性 を追求し提案しています。
リサイクルの障害になる禁忌品
使いやすく、使用後も解体・分別し
やすいデザインを追求しています。
循環の輪をさらに推進するために、
リサイクルの普及に取り組んでいます。
段ボールのリサイクルマークの運用例
段ボールのリサイクルマークについて
レンゴーでは、3R の取組みの一環として、リサイクルで
きるすべての段ボールに、リサイクルマークの表示を推進
しています。これにより、消費者の正確な分別排出を促し、 さらなるリサイクルの高品質化を目指しています。
段ボールに特殊な加工をすることで、リサイクルの障害 になることがあります。下に示したように、製紙原料にとって 異物となるものや、混入が好ましくないもの、またリサイクル ができない製品もあります。レンゴーでは、適正なリサイクル を推進するために、分別する際にはこのような禁忌品が混 ざらないように広く呼びかけています。
その段ボールがリサイクル可能であ ることを示す世界共通のシンボルと 「ダンボール」の文字で構成したも
のが基本デザインになります。
●石、ガラス、金物、土砂、木片など
●プラスチック類
●樹脂含浸紙、硫酸紙、布類
●ターポリン紙、ロウ紙、石膏ボードなど建材
●捺染紙、感熱性発泡紙、合成紙、不織布
●その他、工程あるいは製品に著しい障害を与えるもの
A類
(製紙原料とは無縁な異物)B類
(製紙原料に混入することは好ましくない物) ●カーボン紙●ノーカーボン紙
●ビニールおよびポリエチレンなどの樹脂コーティング紙
●ラミネート紙
●粘着テープ(但し、段ボールの場合禁忌品としない)
●感熱紙、芳香紙、臭いの付いた紙
●その他、製紙原料として不適当な物
製紙原料として利用困難な段ボール
●ワックスを含浸した段ボール●金属箔(アルミ箔など)をラミネートした段ボール
●プラスチック製の緩衝材や布などを貼り付けた段ボール (貼り付けなければ可)
使用
段ボールリサイクル協議会では、分別をもっとわかりやす くする目的で、段ボールのリサイクルマーク(下記)の表
示を推進しています。
●基本デザイン
●文字配置変更例
ダンボール
ダンボール
ダンボール
出典:段ボールリサイクル協議会「段ボールのリサイクルマーク 運用マニュアル」
大きな箱をコンパクトに折りたたんで開かないように 固定できるので、リサイクルに出しやすくしています。
箱を縦にして使用する場合、ジッパーによって開けや すくし、フラップを押し込むだけでロックして再封かん が可能です。
バグレス
ハイニューレンコート
本来、紙製包装が苦手な水 分にも強く、耐水性とリサイク ルを両立させた段ボールです。
ダンプルーフ
裏ライナの表面に特殊な コーティング剤を塗工した リサイクル可能な段ボー ルです。鮮度保持や防 湿効果に優れています。
リサイクール
タタメロック
ラップロック
裏ライナに特殊な保冷塗工剤を加 工した段ボールで、保冷性・保湿性・ ガスバリア性など鮮度保持に高い 効果を発揮しながらもリサイクルが 可能です。
青果物用段ボール
いちご用の段ボール箱に 宙吊り機能を付けることに よって、いちごの傷みを軽 減できます。もちろんリサ イクルも可能です。 特殊な薬剤を混合したインク やニスを段ボール箱に塗工す ることによって、高い防虫効果 を発揮し、使用後はリサイクル が可能です。
※3Rとは、循環型社会を形成するための Reduce(廃棄物発生抑制)、Reuse(再使用)、Recycle(再資源化)への取組みです。
13 14
1. パルプの調達にあたり、法令を遵守して生産された パルプを調達する。
2. 木材原料(チップ)の出所が遡れ、適正に管理され た森林より生産されたものであることが確認できる サプライヤーから調達する。
3. サプライヤーから「違法伐採木材は取り扱わない」 という誓約書並びに、トレーサビリティレポートもしく は第三者機関による合法証明書を入手する。 4.
5.
木材パルプの調達方針
●
●
基本調達方針
●
●
1. サプライヤーが、日本製紙連合会の「違法伐採対 策の自主的な取組み」を実施している場合は、当 該サプライヤーが発行する合法証明書を入手する。 2. 上記以外の場合は、サプライヤーから「違法伐採木 材は取り扱わない」という誓約書を入手するとともに、 伐採地域・樹種・数量などを記載したトレーサビリティ レポートの作成を要求し、定期的に同レポートを入 手する。
●
●
合法証明システム
●
●
< 国産パルプ >
1. サプライヤーから「違法伐採木材は取り扱わない」 という誓約書を入手する。
2. 原則として森林認証システムによる証明書の提出 が可能なサプライヤーから購入し、その証明書を入 手する。
3. 上記以外の場合は、伐採地域・樹種・数量などを記 載したトレーサビリティレポートの作成を要求し、定 期的に同レポートを入手する。
2007年10月1日制定 < 輸入パルプ >
パルプについて
「パルプ」とは、木材から取り出した繊維の集まりで す。これと区別して、使用済みの古紙を離解して繊 維を集めたものは、「古紙パ
ルプ」と呼ばれます。段 ボールをつくる場合、古 紙パルプは平均3∼5 回再生利用できるとい われています。
違法伐採対策の取組み
再利用
長年にわたる業界全体の努力の結果、現在の段ボー ル回収システムが確立されました。レンゴーでは、さらに 独自の社内循環システムを築き上げ、古紙利用率は 97.3%を達成しています。残りの約3%は、段ボールの 強度を保つためにパルプを使用しており、そのパルプに
ついては、森林保全に貢献できるように、社内方針を定 めてパルプの調達を行っています。レンゴーは、限りある 資源を有効活用すると同時に新たな開発にも取り組み ながら、循環型社会への確かな歩みを進めていきます。
昔から資源を大切に活かしながら、
作られてきた段ボール。
レンゴーでは2006年度
古紙利用率
※97.3%を
達成しています。
※古紙利用率(%)= 古紙消費量+古紙パルプ消費量 ×100 繊維原料合計消費量(パルプ+古紙パルプ+その他)
毎年度の違法伐採対策の取組みについて、その概 要を公開するとともに、第三者の監査を実施する。 違法伐採対策に関連する資料は最低5年間保管し、 監査などの必要に応じ開示する。
レンゴーは、株式会社伊藤園(以下、(株)伊藤園) と共同で茶殻(茶飲料残渣)を段ボールに有効活
用する技術開発に取り組み、「お茶入りダンボール」 を開発しました。従来、飲料工場から排出された茶
殻は水分率と温度が高く腐敗しやすいため、有効 活用する前に茶殻を乾燥させる必要がありました。 乾燥処理には多くの石油資源を必要とし、CO2排 出など環境に大きな負荷をかけます。
そこで(株)伊藤園が開発した「茶殻を含水のま ま保存・配合する技術」を、段ボール原紙の製造 工程に応用することにより、茶殻を乾燥させること なく、また製造工程に負荷をかけることなく、茶殻配 合が可能となりました。これにより原料として有効 活用できるうえ、段ボールとしての強度は通常製品 と変わらず、使用後もリサイクルが可能です。
茶殻配合の段ボール開発により
CO
2排出量を削減
購入パルプの調達にあたって、地球環境問題、木材資 源の有効活用の観点から、違法伐採された木材原料(チ ップ)を使用していないサプライヤーから調達するよう、以
15 16
『エコチャレンジ009』2006年度総括
2006年度は、「グリーン調達」、「環境マネジメントシステム」、 「情報開示」の各項目において、目標を達成しました。
「CO(二酸化炭素)の排出削減」については、全社2
CO2総排出量と段ボール・紙器工場の排出原単位は目標
を達成しましたが、製紙・セロファン工場の一部で生産減少 および運転率の悪化などがあり、排出原単位の目標を達成 することができませんでした。
「ゼロエミッション」では、製紙・セロファン工場のリサイク ル率および最終処分量原単位と全社のリサイクル率は目 標を達成しましたが、段ボール・紙器工場では、再生できな い段ボール古紙・板紙古紙などの発生や木屑を一般廃棄 物として処理するようになったために、リサイクル率および最 終処分量原単位の目標達成はできませんでした。また、全 社最終処分量も、段ボール・紙器工場以外にバイオ工場 での増産に伴い、昨年度より増加する結果となりました。
2006年度の全社CO2総排出量については1990年度比で
12%の削減、化石燃料の使用によるCO2排出量は1990年
度比で16%削減できました。これは、社団法人 日本経済団 体連合会が環境自主行動計画に定めた「2010年度にCO2
排出量を1990年度レベル以下」をすでに大きく上回る結果と なりました。
エコチャレンジ009
環境マネジメント
環境パフォーマンス
(※1)CO2の排出量は、化石燃料由来のみ(廃棄物燃料を含まない)となります。(※2)エコチャレンジ009では(構外排出量−リサイクル量)を最終処分量と定義しています。 (※3)ISO14001認証取得の推進目標について、全工場の認証取得を達成しましたので削除しました。
『エコチャレンジ009』目標と実績
CO2の排出削減(省エネルギー
の推進)に関する目標の変更
改定事項①
エコチャレンジの改定を行いました
2007年度および2009年度の目標をCO2総排出量の目標
値のみとして、1990年度を目標基準年度としました。また、 CO2の排出量を日本製紙連合会の環境自主行動計画と整
合させるために、化石燃料由来のCO2排出量に変更しました。
項 目 改定前(2006年度目標)
改定前(2009年度目標) 改定後(2009年度目標)
省エネルギーの推進
段ボール・紙器工場 2000年度比 原単位 製紙・セロファン工場 2000年度比 原単位 CO2総量 1990年度比
5%増加
10%削減 12%削減
CO2総量 1990年度比 20%削減
(※1)
(※1)
CO2総量 1990年度比 22%削減 段ボール・紙器工場
2000年度比 原単位 製紙・セロファン工場 2000年度比 原単位 CO2総量 1990年度比
3%増加
15%削減 12%削減
最終処分量の目標「6,600トン以下にする」についてはほぼ達成できる予定のた め、2009年度のさらなる削減目標として「5,500トン以下にする」と設定しました。
全工場の認証取得を達成しましたので、2007年度以降の目標から削除しました。
2006年に改正された容器包装リサイクル法において、「事業者が容器包装の 3R推進に向けた自主行動計画」を策定する事が決まりました。それを受けて段ボ ールの業界団体である全国段ボール工業組合連合会の段ボールリサイクル協 議会では、2010年度を目標年次とする「段ボールの3R推進自主行動計画」を策 定しています。
レンゴーにおいてもその自主行動計画を受け、段ボールの軽量化・薄物化などに より2009年度までに、使用材料を2004年度実績比で㎡あたり1%重量(6g/㎡強) 以上の軽量化を行うという目標を新たに設定しました。
ゼロエミッション(リサイクルの推進・廃棄物の 最終処分量の低減)に関する目標の変更
ISO14001認証取得の推進
新しい目標設定
改定事項② 改定事項③
改定事項④
項 目 改定前(2009年度目標) 改定後(2009年度目標)
廃棄物の最終処分量(※2)
の低減
最終処分量を 6,600トン以下にする
最終処分量を 5,500トン以下にする
環境憲章 項 目 2006年度目標 2006年度結果 自己 評価 2007年度目標 2009年度目標
省資源・省エネルギーの推進
廃棄物の適正処理と
最終処分量(※2)の低減
(ゼロエミッション)
環境負荷の小さい製品の 研究・開発と供給
環境に配慮した資材 の調達と生産活動の推進 (グリーン調達)
PRTR法指定化学物質の 管理と削減検討 段ボール・紙器工場 2000年度比 原単位 5%増加 製紙・セロファン工場 2000年度比 原単位 10%削減
CO2総量
1990年度比 12%削減 段ボール・紙器工場 リサイクル率 99% 製紙・セロファン工場 リサイクル率 90% 全工場
リサイクル率 97% 段ボール・紙器工場
2000年度比 原単位 67%削減 製紙・セロファン工場 2000年度比 原単位 63%削減
グリーン調達の推進
グリーン購入の継続推進 グリーン購入の推進
グリーン調達の継続推進 PRTR法指定化学物質の
管理と削減検討
グリーン購入の継続推進 グリーン購入の継続推進
省エネルギーの推進 二酸化炭素の 排出削減
廃棄物の 最終処分量の低減
段ボールの減量化 リサイクルの推進
CO2総量(※1)
1990年度比 20%削減
段ボール・紙器工場
2000年度比 原単位 67%削減 製紙・セロファン工場
2000年度比 原単位 69%削減 段ボール・紙器工場
リサイクル率 99%
製紙・セロファン工場
リサイクル率 93%
全工場
リサイクル率 97%
CO2総量(※1)
1990年度比 22%削減
最終処分量(※2)を
5,500トン以下にする
2004年度実績比m2当り
1%重量以上削減する リサイクル率 97%以上にする
環境マネジメント
広報、啓発、社会活動の促進 環境報告書の作成 環境報告書の継続発行 環境会計を含む環境報告書の継続発行
自己評価の記号について ◎:目標大幅達成、 ○:目標達成、 △:目標未達成
環境会計の推進 ISO14001認証
取得の推進(※3)
葛飾工場の認証取得(紙器工場) 武生工場の認証取得
(セロファン工場)
2006年10月に武生工場で認証取得 2006年12月に葛飾工場で認証取得
2006年11月に環境会計を含む環境報告書を発行
PRTR法の届出対象物質数9物質(2005年度より2物質減少) 2005年度から取扱工場数に変化のあった物質と対象工場数の増減
用紙類 文房具用品 OA機器消耗品 名刺
トイレットペーパー
本年度達成率 (2005年度達成率) 改善率
75% 98% 98% 84% 100%
( 74%) ( 98%) ( 98%) ( 71%) (100%)
1% ─ ─ 13% ─ 段ボール・紙器工場 2000年度比 原単位 0.1%削減
製紙・セロファン工場 2000年度比 原単位 9.3%削減
CO2総量 1990年度比 12%削減
(参考:化石燃料由来CO2排出量 1990年度比 16.1%削減)
段ボール・紙器工場
製紙・セロファン工場
全工場
リサイクル率 98.8%
リサイクル率 91.6%
リサイクル率 97.0%
段ボール・紙器工場 2000年度比 原単位 63.2%削減
製紙・セロファン工場 2000年度比 原単位 63.7%削減
最終処分量(※2) 7,043トン
(参考: 2005年度実績 6,319トン)
①エチレングリコール ②2-アミノエタノール ③銅水溶性塩
④ほう素 および その化合物
1工場減少 1工場減少 1工場減少 2工場減少
○ ○ ○ ○
○ ○ ◎
△
△
○ △
○ 環境会計の継続推進
創業100周年を迎えるレンゴーは、
2009年の全社環境目標
『エコチャレンジ009』達成に向けて
努力を続けていきます。
17 18
エコチャレンジ009
環境マネジメント
環境パフォーマンス
ISO14001認証取得状況
『環境改善を全員参加で取り組む環境にやさしい企業 NO.1』を目指し、そのベースとして国際規格ISO14001の 環境マネジメントシステムを導入しています。2006年に武 生工場と葛飾工場での取得により、国内全工場の認証
取得が完了しました。また認証工場では原則として、年1 回の内部環境監査と外部認証機関による監査を行い、 環境マネジメントシステムの効果的な運用を推進していま す。
レンゴーでは、環境保全活動を推進するためには『すべ ての従業員が日々の業務の中でそれぞれの役割と責任を 自覚し、確実に実践することが重要』と考え、従業員が業
務を行う上で必要な資格や教育・訓練を明確にし、「全体
教育」「部門別教育」「資格取得教育」の3階層に分けて、
計画的に研修を行っています。「全体教育」ではレンゴー
の環境に対する考え方を徹底し環境意識の向上を図っ ています。また、業務や職能に応じて具体的な行動に結
びつくよう、「部門別教育」や「資格取得教育」を実施し
ています。
エネルギー管理士の配置と省エネルギー対策の推進
1979年にエネルギー使用の合理化に関する法律(以下、 省エネ法)が制定されて以降、昨今の世界的なエネルギー 需要の逼迫化など、最近のエネルギーを巡る諸情勢を踏まえ、 2006年に改定、施行されました。
レンゴーでは、省エネ法における第1種エネルギー管理指 定工場(3,000kl/年以上)と第2種エネルギー管理指定 工場(1,500kl/年以上)があり、2007年5月現在、全社で 66名のエネルギー管理士と35名のエネルギー管理者がい
ます。今後も、法律を遵守しながら、生産現場でのエネルギ ー効率化や省エネルギー対策を推進していきます。
環境マネジメント
環境経営を推進する考え方として環境憲章を掲げ、
環境保全活動に取り組んでいます。
環境推進体制
環境教育
2006年度においては、全国37工場のうち4件(臭気3件、 騒音1件)の苦情がありました。臭気の原因を調査した結 果、原因は排水処理装置にあり、薬剤による対応や排水 処理装置の更新を行いました。また騒音については、原 因を調査した上で現状の説明と工場見学を実施し、防音 シートの設置と建屋の一部を改造することによって、騒音 の解消を行いました。今後とも、隣接する地域との対話を 大切にした環境保全活動を行っていきます。
リスクマネジメント(苦情対応)
レンゴーでは、環境負荷を低減するために、2002年より グリーン購入ガイドラインを制定しています。対象品目は、 用紙類・文房具用品、OA機器、消耗品などで、購入する 前に必要性を十分に考慮したうえで、環境に配慮された 製品の購入を選択するように推奨しています。2006年度 はコンピュータ用紙、名刺、ファイル類、ボールペンなどが 高い達成率を示しています。今後の取組みとして、新規購 入を抑制し、再使用をさらに進めていきます。
グリーン購入
レンゴーでは、「環境憲章」を実践するための組織とし
て「環境推進体制」を定め、環境保全活動の計画・実行・ 見直し(Plan-Do-Check-Action)を継続的に行い、日々 の中で実践しています。
環境管掌役員が委員長を務める「環境委員会」では、 環境保全活動の推進役として環境に関する全社的な方 向性の決定や、結果の検討・見直しを行っています。また、 各事業所長および工場長を中心として構成される「事業 所環境委員会」では、各地域の条例などに応じた独自の 環境方針を定め、周辺地域に根ざした環境保全活動を 行っています。
取締役会
社 長
CSR委員会
委員長: 管掌役員
メンバー: 関連組織 の部門長
委員長: 事業所長・
工場長
メンバー: 各部門長
他
環境委員会
環境に関する方向性の決定・結果の検討及び見直し
・環境憲章に関する検討・提言 ・環境保全活動体制に関する審議・決定 ・全社環境目標や重点施策に関する審議・決定 ・法規制対応事項に関する検討
・その他の事項に関する検討
事業所環境委員会
環境保全計画の実行、見直し
・年度目標、計画の作成 ・計画実行の推進 ・実行結果の検討、見直し
Plan Do Check Action
レンゴー株式会社 環境憲章
【基本理念】
【基本方針】
環境関連法の遵守
1999年11月19日制定
レンゴーは、地球環境の保全に配慮した経営を実践することが、企業の持続的発展に不可欠であるとの認識に立ち、 全社あげて環境保全活動に継続的に取り組む。
環境に関わる法規・条例・協定を遵守することはもとより、自主的な 環境保全活動についても積極的に取り組む。
省資源・省エネルギーの推進
先進技術を積極的に取り入れ、資源・エネルギーの有効利用と 節約に努める。
廃棄物の適正処理と最終処分量の低減
環境に配慮した適正な廃棄物処理を行ない、廃棄物の発生抑制・ 再資源化に努め、最終処分量を低減する。
1
2
3
環境負荷の小さい製品の研究・開発と供給
商品の供給者として環境負荷の小さい製品の研究・開発及び設計 に努め、環境配慮製品を提案・推進する。
環境に配慮した資材の調達と生産活動の推進
資源の消費者として環境に配慮した資材の調達に努めるとともに、 生産活動による環境負荷を積極的に低減する。
環境に配慮した海外事業活動の推進
海外事業活動においては、当該国の環境規制を遵守し、地域の 状況に応じた適切な環境保全に努める。
4
5
6
広報、啓発、社会活動の促進
全社員の環境意識の向上を目的とした広報、啓発を行うとともに、 地域や社会の環境保全活動への参加・協力も行う。
7
●2006∼2007年に実施した説明会および研修会
内部環境監査員養成講座(2007年5月25日)
研修名 内 容
ISO14001基礎講座 内部環境監査員養成講座
新入社員導入教育 新任総務部課長研修
ユーティリティ関連設備講習会
段ボール技術研修
ISO14001概要説明と規格の内容 内部環境監査員を養成
環境対策の取組み 環境対策について
環境法規制と過去の事故例等説明
環境法規制と過去の事故例等説明
●エネルギー管理士とは・・・
エネルギー管理士免状の保有者(国家資格)
●エネルギー管理者とは・・・
エネルギー管理士免状を保有し、選任された者で、エネルギーを消費する 設備の維持、使用方法の改善などのエネルギー管理および行政への定期 報告の業務を行います。
1,000,000 500,000
500 400 300 200 100
40 30 20 10
19 20
省エネルギー活動の推進によって
CO
2
排出量を削減し地球温暖化
防止に貢献しています。
2006年度の全社CO2総排出量は998,248t-CO2と
なり、2000年度比5.8%削減、前年度比で2.9%削減を 達成しました。総排出量の部門別内訳は、段ボール・紙 器工場で130,675t-CO2、製紙・セロファン工場で
867,573t-CO2となり、それぞれ前年度比4.6%、2.7%
の削減となりました。これは、各部門における燃料転換
や省エネルギー活動により、生産量当りのCO2排出量
が削減できたためです。
段ボール・紙 器 工 場では、C O2排 出 量 原 単 位が
36kg-CO2/千㎡となり、2000年度比0.1%、前年度比
5.8%の削減に相当します。これは、段ボール8工場にお いて自家発電システムの撤去、重油から都市ガスへの ボイラー燃料転換、設備のインバーター化や蒸気システ ムなど工程改善の成果によるものです。
製紙・セロファン工場では、CO2排出量原単位が
442.4kg-CO2/tで、2000年度比9.3%、前年度比で1.2
%削減できました。これは、八潮工場のバイオマス焼却 発電設備の導入、利根川事業所におけるボイラー燃料 を重油から液化天然ガスへの転換が大きく寄与してい ます。さらに、製紙、セロファン工場での工程改善により
省エネルギー効果がありました。
エコチャレンジ009
環境マネジメント
環境パフォーマンス
チーム・マイナス6%への参加
「京都議定書」で定められた「温室効 果ガスの6%削減目標」を実現するため には、生産現場だけでなく、オフィスから排 出される温室効果ガスも削減する必要が あります。国民的プロジェクト「チーム・マ イナス6%」(http://www.team-6.jp)で は、オフィスや家庭からの排出量削減を 広く呼びかけています。
レンゴーでは、このプロジェクトに参加し、 「チーム・マイナス6%」の示すアクション
プランに基づいて、クールビズの導入、昼 休み時間の消灯やOA機器の電源OFF、 アイドリングストップとエコカーの導入、事 務用品などのグリーン購入、コピー用紙 のリサイクルなどを行い、社内全体の環 境意識を高めるように努めています。
※各種値は四捨五入しているため、収支が合わない場合があります。 ※各種類の値は四捨五入しているため収支が合わない場合があります。
※エコチャレンジ009では(構外排出量―リサイクル量)を最終処分量と定義しています。
●エネルギー使用量の年度別推移
●生産原単位あたりのCO2排出量の年度別推移
●2006年度CO2排出量の内訳
(単位:kg-CO2/t) (単位:kg-CO2/千m2)
(単位:t-CO2) ●廃棄物発生量とリサイクル量、リサイクル率の年度別推移 (単位:t)
(単位:t) (単位:%)
(単位:t-CO2)
廃棄物削減の取組み
廃棄物を有効利用する設備導入や
社内の資源リサイクルの仕組みで
廃棄物削減を推進していきます。
2006年度全工場の廃棄物処分量は7,043トンとなり 前年度実績に比べ11%の増加、リサイクル率は97%と 前年度比で0.2%低下しました。
段ボール・紙器工場では、廃棄物発生量が175,153 トンと前年度比で0.8%増加、廃棄物処分量は2,026ト ンで前年度に比べて12%の増加となりました。リサイク ル率は98.8%と前年度比で0.2%下がり、廃棄物処分 量原単位は0.558kg/千㎡と去年と比べて11%増加し ました。これは紙器工場において、リサイクルができない 段ボール古紙・板紙古紙の廃棄物処分量が大幅に増 加し、リサイクル率が低下したことが要因です。
また、製紙・セロファン工場では、廃棄物発生量は 59,423トンで前年度比13%の増加、廃棄物処分量も 5,047トンと前年度比で12%増加しました。リサイクル 率は前年度より0.2%上昇の91.6%、廃棄物処分量原 単位は2.56kg/tで前年度比13%の増加となりました。 これは、去年と比べ、燃え殻や廃プラスチックなどの廃棄
物発生量の大幅増加や、エリスリトール増産のため、リ サイクル受入れ可能量以上の廃棄物が発生したことに よります。
バイオマス焼却発電設備で資源のリサイクルを推進
古紙から板紙を生産する製紙工場では、 バイオマス資源となる汚泥、スカム、スクリー ン粕、パルパー粕などが大量に発生します。
2006年8月八潮工場では、経済産業省の 新エネルギー事業者支援対策補助事業と して、それらのバイオマス資源を燃やして発 生した熱を利用して電力を高効率発電する 「バイオマス焼却発電設備」を導入しました。
導入から1年後には、資源リサイクルをさ らに推進させるために、RPFや木くずを燃
料として利用する仕組みをつくり、バイオマ スボイラの運転率を向上させました。 今後とも、廃棄物発電設備を最大限に 活用して、資源とエネルギーの有効利用を 行っていきます。
地球温暖化防止の取組み
891,243 136,982 1,008,721
126,192
867,573 130,675
総量 1,028,225 総量
1,134,913 総量
998,248
2006 2005
1990
製紙・セロファン工場 段ボール・紙器工場
1990 2005 2006 1990 2005 2006
製紙・ セロファン工場 段ボール・ 紙器工場
200,000 100 95 90 85 150,000
100,000 50,000
212,125 7,652 96.5
総量 226,403 総量
219,778 234,576総量
2006 2005
2004
220,084 6,319
227,533 7,043
全工場のリサイクル量 全工場の廃棄物最終処分量
566.8
ガス 322,696 購入電力 152,637
廃棄物燃料 94,698
液化天然ガス 17,879
重油・灯油・ 石炭・ガソリン 410,339 447.7
442.4
41.4
36.0 38.2
3.0 2.5 2.0
0.8 0.6 0.4
●生産量あたりの廃棄物処分量の年度別推移
(単位:kg/t) (単位:kg/千m2)
製紙・セロファン工場 段ボール・紙器工場
2004 2005 2006
合計 998,248
●2006年度の廃棄物発生量内訳 (単位:t)
97.2 97.0
2.88 2.27
2.56
2004 2005 2006
0.6
0.5 0.56
燃えがら・ ばいじん 29,072 汚泥 14,524 金属くず 6,372
紙くず 177,516 廃プラスチック 4,436
その他 2,029
木くず 627
合計 234,576
50 100 0 200 250 150 350 400 300
尼崎工場では事務所棟のリニューアルに際して、外壁塗 装に窒素酸化物を分解する効果を持つ光触媒(酸化チタン) を利用した特殊塗料を採用しました。塗料の空気浄化能力 は1,000m2あたりポプラの木に換算して16本分あり、今回 の事務所棟と隣接の7号マシン建屋壁面と合わせた外壁 塗装総面積 2,126m2による空気浄化効果は、ポプラの木 約34本分に相当します。今後も、人にも環境にもやさしい 取組みを行っていきます。
21 22
法令を遵守し、厳しく管理を行い、
環境リスク低減に努めています。
エコチャレンジ009
環境マネジメント
環境パフォーマンス
●VOCの大気への排出量の年度別推移
●ダイオキシン類および第1種指定化学物質の移動・排出量
環境汚染防止の取組み
PRTR法(化学物質管理促進法)に基 づき、2007年は9物質の報告を行いました。 2006年に報告を行っていた2-アミノエタ ノール、銅水溶性塩の2物質については、
2-アミノエタノールを含有しない資材への 変更や、銅水溶性塩を使用する製品の生 産量が減少したことにより、取扱量が報 告対象外となりました。
2007年度は、エチレングリコールを含有 しない資材への変更に伴い1工場の届出 が不要となる他、2006年に武生工場へ 排ガス燃焼装置を導入し、これまで大気 に放出していた二硫化炭素の量を段階 的に削減しており、今後も順次改善を行 います。
化学物質の削減・管理
PCB廃棄物の対策
アスベスト(石綿)は耐熱性・耐薬品性などの優れた性 質があることから、以前は建材などに広く利用されてきまし た。しかし、近年その有害性の高さが問題となり、レンゴー
では、2005年に工場・寮・社宅・関連会社などについて、 吹き付け工法を対象としたアスベストの使用状況を調査 した結果、2つの工場で非飛散性のアスベストの使用が 確認されました。この結果を受け、両工場ともに撤去計画 をたて、適切に撤去が完了しました。
アスベスト対策
近年、大気汚染では揮発性有機化合物の排出規制 が厳しくなっています。レンゴーでは印刷などの生産工程 でVOCを排出します。2006年度は生産量の増加に伴っ て排出量が増加しましたが(2000年度比121%)、排ガ ス処理設備の導入により2010年度までに排出量約6% 削減(2000年度比)を目指します。
揮発性有機化合物(VOC)の削減
2006年
排出量 移動量
届 出 対 象 工 場 数
取 扱
量 当
該 事 業 所 の 外 へ の 移 動 大
気 へ の 排 出
公 共 用 水 域 へ の 排 出
下 水 道 へ の 移 動 第1種指定化学物質名
ダイオキシン類 ほう素及びその化合物 エチレングリコール キシレン トルエン
アクリルアミド
ジメチルアミノエチルメタクリレート 二硫化炭素
シクロヘキシルアミン
6 16 2 1 2 1 1 1 1 ー 26,289 65,751 14,646 75,269 260,020 42,699 1,064,584 1,394 54 0 3,800 74 64,000 0 0 750,000 300 0.2 42 0 0 0 0 0 0 1,100 8.1 120 0 0 0 0 0 0 0 46 1,400 0 0 10,000 0 0 0 0
PCB廃棄物処理 (2007年3月12日)
(単位:t)
※表記している第1種指定化学物質は、PRTR法の届出をおこなったものを対象とし、排出量および移動量は有効数字2桁 (小数点第1位を四捨五入)のデータを合算してレンゴー全体の数値としています。
※10未満の数値に関しては、小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位までを表記しています。 ※取扱量および排出量・移動量の単位は、ダイオキシン類が「mg-TEQ」、その他の物質が「Kg」となります。
尼崎工場外壁に光触媒塗装を採用
水質汚濁防止の取組み
かつて製紙工場では、生産活動をするのに大量の水を 必要としていましたが、排水処理設備の充実を図ることに よって水を循環して使うことができ、今では平均10数回も
の循環利用をしています。また、使用した水も国や地域の 規制値を充分下回る数値で排水しています。
大気汚染防止の取組み
SOx(硫黄酸化物)、NOx(窒素酸化物)、ばいじん、 排ガス量など、法令が定める規制値のクリアはもちろん、 自主基準による測定を行って管理体制を充実させたり、
SOxやNOxがほとんど発生しないLNG(液化天然ガス) への燃料転換など、大気汚染物質の排出量のさらなる削 減のために様々な取組みを進めています。
700 600 500 400 300 200 100 0
2010年度 見通し 2006年
2005年 2000年
基準年
549.0
2004年
610.9 605.0 665.7 518.8
(単位:t)
●SOx排出量の推移
4800 4400 4000 2800 3200 3600
(単位:百万Nm3)
(単位:千m3)
●排ガス量の推移
2005 2006 3,968.7 444.2 440.1 4,262.0 120 100 80 60 0 20 40
(単位:t)
●ばいじんの推移
2005 2006 99 4 3 83 1150 1100 1050 1000 850 900 950 2400 2300 2200 2100 1800 1900 2000
(単位:t)
●NOx排出量の推移
2005 2006 977 158 80 954 2005 2006 222 143 143 216
(単位:t)
●BOD排出量の 推移
2005 2006 2,232 1,973 2740 2700 2660 2620 2500 2540 2580
(単位:t)
●COD排出量の
推移 ●SS排出量 の推移 (単位:t) ●n-Hex排出量 の推移 (単位:t) ●排水量の推移
2005 2006 2,655 6 6 2,544 640 620 600 580 520 540 560 2005 2006 633 4 5 563 40 35 30 25 10 20 15 2005 2006 36 1 1 26 22000 21000 23000 25000 24000 2005 2006 23,388 114 126 22,642
製紙・ セロファン工場 段ボール・ 紙器工場 製紙・ セロファン工場 段ボール・ 紙器工場
12 10
2001年の「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理 の推進に関する特別措置法」の制定により、PCB廃棄 物は2016年までに処理する事が義務付けられています。 レンゴーでは、工場内で使用していた高濃度のPCBを含 有するコンデンサ・照明安定機器を全て取り外し、厳重 保管を行っています。2006年度には2工場で合計18台
のPCB含有コンデンサの処理を終え、今後も全国的な処 理計画に沿って順次処理を進めていきます。
尼崎工場の外壁塗装面積2,126m2
の塗料中に含まれる光触媒(酸化チタ ン)による空気浄化能力